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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2024/11/22 (Fri)
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2017/11/30 (Thu)

コララインとかパラノーマンの監督の新作しかも日本風ファンタジー伝奇活劇とあって期待しない訳がない上に、予告で見た三味線と折り紙の使い方にびっくり。ここまで期待値上げて現物見るのが怖いくらいだったのが実物はそれを遥かに凌駕する物語でした。

貴種流離譚であり親子の物語であり身体欠損ヒーローでありいろんな暗喩も散りばめられてるので迂闊に書くとネタバレになるは避けたいところではありますが、前半いかにこの主人公が健気で人に愛されてるかの描写からそこまでの重荷負わせるかの展開、それも終盤で実に上手いことひっくり返す見事さ。で、その中間部がそれでも生意気だったりの子供らしさをちゃんと失わない。そこはフィクションとして作られたいい子でないところがまた効いてくる。
で、それでも驚くのはラストのたたみ方。ああいま物語を作るのはここまで行かねばいけないんだと。正直これから何かを作る側としては次にどうするか考えさせられてしんどいくらい。

もちろん、立体アニメとしての技術の高さ、演出の見事さはいうまでもなく。しかもその技術の因るところが日本への愛情というのもよく伝わってきてそこにも何か応えるべきだろうなあと。
ともかくも必見でおすすめですよ、と自分ごときが言うまでもなく公開直後よりも今のほうが客が入ってるらしいのはいかに口コミで評価が広まってるかということではないかと。現に今回見たのが夕方とはいえ平日だったのに、しかもシネコンの中では割りに広い箱だったのにほぼ満員だというのもその証左かと。

ところで主人公と行動をともにするのが猿とクワガタ、英語ではビートルと呼ばれててラストの主題歌も「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」三味線版なのはビートルズつながりでもあるのでしょうが、まさか猿はモンキーズからということは。ないこともないかもとか。

見たバルト9ではクボ、猿、クワガタ、闇の姉妹の人形が展示されておりましたがここにない月の帝が、中国古装なれどピーター・カッシングに見えて(声はレイフ・ファインズ)それもようございました。






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