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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2024/11/21 (Thu)
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2022/10/22 (Sat)
第一章 神隠し/第二章 真実

二部作連続上映。
一章だけでも成立してるし、誰もいないはずの家の中に何かが来るといったような、もう定番といっていいはずの場面がどれも大変怖い。惜しいのは出現する赤い服を着た少女の姿の魔物、魔神仔(モーシンナア)の見え方がけっこう物理的で質感や動きもちょっと安いCGなところ。でもそれは別に気にならないんですよ。それ以外のところが良く出来てるから。都市部から始まった物語の途中からは山が舞台に。現代怪談実話でも山の怪談はどれも怖いですよね。そのかんじがすごくよくでてる。
怖いだけなら一章で終わってもいいところを、副題でもわかるようになぜそんな魔物が出現し今、人を襲うようになったのか、が第二章。台湾に伝わる中国系民間信仰も深く絡んで一章よりダイナミックな展開になるぶん怖さが少なくなってるかもしれないけど十分。ラストはどうやって収まるのかと思ったらなるほど。通してみて、女性・妊娠・出産・母娘というのがずっと主軸ということがはっきりします。
東南アジア一帯の姑獲鳥(産女)系妖怪は赤い服が関わったりだしなあ。
と、人がどんどん消えたりするいう一章前半の展開からラストの収め方になにか覚えがあるなあとおもったら自分が演出担当した『地獄先生ぬ~べ~』テレビオリジナル脚本回『図書室の赤い怪少女』メインに赤い服が有るところも共通してるのに気が付かなかったなあ。もちろんそっちでは妊娠中絶とかはないわけですが。
ところで今作の魔神仔、いつの時点で服を着替えたのかはよくわかんななかったけど、何か見落としたかなあ。その造形、動きなどのせいで怖くないという声もあるようですがそんなことはない、見せ方が大変うまい映画なのでそういうのが見たい方も安心してご覧いただきたいですね。

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