あまり事前情報入れない中、なんかスターウォーズを目指したビジュアルとかいうのだけ目にして極小の量子世界でなに言ってるのかなと疑問だったんですが、見たらわかりすぎました。

別世界としての量子世界がもう圧倒的なビジュアル。でありながらそこで行われるお話が良くできたトンチキSFアクション。なんで出てきたかよくわからないビル・マーレイ以外は人物配置や筋運びに無駄はないしそれより多種の量子世界人たちや乗り物、建物がなんともスターウォーズ感ありありで、いやもうむしろ本家のEP7〜9よりよほどSW。お話も圧政に対抗する反乱軍とかだし。で、さらにここへ来てマイケル・ダグラスとミシェル・ファイファーの活躍っぷりですよ。アントマンとワスプと娘も頑張ってるんだけどさ。

今作だけだとメイン悪役がそんなすごい感じあまりしないんだけど、それはまあ次作以降に期待、でもいいのかな。お話部分もちゃんと楽しめたけどこのビジュアルをIMAXで見られただけでも満足でした。

1930年代ソ連で訓練受けた中国人4人が秘密司令で冬の満州に。

その4人含めほとんど見知った顔がいない上に満州の特務警察、地下活動の協力者たちどれもが誰が味方で敵で裏切り者なのかさっぱり予想がつかない上に次から次に危機また危機。冒頭からず〜〜〜っと緊張感ありまくりで疲れるのなんの。めちゃカラフルなのもできる上に『SHADOW/影武者』みたいに白黒の美もできる張芸謀の面目躍如。ずっと雪景色の満州に黒いコートの人たちが映えること。それにしてもここでスパイ物撮ってくるとは思わなかったなあ。派手さはないけど英国のエスピナージュ物に引けを取らない出来ですよ。何より見せ方の上手さとテンポというか省略の良さ。映画見てる気分になりました。と、それはさておき主人公4人は一番若い女性が目立つほかはあまり花がない感じなんですが（だからスパイ向きとは言える）特務警察の課長が年取ってからのマイケル・ケインとクリストファー・ウォーケン足したみたいな、でも中国の人で、その部下二人が中丸忠雄と木下ほうかっぽい人でそれぞれそういう役回りなのが国は違っても共通するものあるんだなあと変なところで感心しました。

冒頭一人の男が自室で殺され、犯人もその場で朽ち果てるんだけどその捜査会議で
「犯人は三ヶ月前に死んだ死体でした」
いやそこは現場に二人の死体がありその片方は三ヶ月前に死んでるんだけどまるでその死体が襲ったかのような状態で、となるんでないですかね？
とまあ細かいことは気にするな映画かと。
中盤、予告された殺人のために集団ゾンビが素晴らしい体術でビル襲撃にくるところはいいですよ。その後主人公の都市探偵社女性リポーターと前に親交のあった若い女性呪術師が再会して大詰めに向かうのだけれど、あれえこれ何か前作があったのかしらん、と後で調べたらドラマシリーズがあったようで。ゾンビ、呪術とでるけどホラー寄りというよりは超常現象絡めたサスペンス謎解きというもののようでした今作。続編もありそう。

大富豪の屋敷に押し入った強盗団対ちょっとやさぐれたサンタクロース、とかなりわかりやすいコンセプト。劇中でも触れられる『ホーム・アローン』的なファミリー向けコメディ。かと思いきや、武装強盗団が屋敷の使用人を瞬殺していくさまは容赦ないし、いろいろあってサンタが逆襲していくとさらにとんでもないことに。サンタはちゃんとトナカイが引くソリでやってくるしプレゼントの入った袋は中が無限空間になってるというファンタジー仕様だけど本人はちゃんと傷つくし血も流れるし不死身というわけでもない、でもサンタになる前は、というのもなるほどな設定。
そんなことより話の進め方が小技効いててうまいんですよ。設定から想像されるようなすんなりした方にすぐに行かないし、ご都合主義な展開も結構多いんだけどそれすらも気にならないレベル。結構エグい場面があってもディズニーの家庭向けコメディかのようなテンポと音楽ですすんだりするのもあって一体どんなテンションで見ればいいのかちょっと迷ったりしますが大変楽しい映画でした。

待望の仕掛人新作映画、二本連続公開の一本目やっと見てきました。

トヨエツの梅安、愛之助の彦治郎最初からわかってたけどいうこと無し。
見慣れない人がやたら立ち回りがかっこよくて、早乙女太一でした。不勉強ですまん。

一間あってそうな天海祐希だけちょと違うような気がしたものの、梅安といえば避けて通れないあの話のあの役、じゃあ他に誰が良かったんだろう。
画作りはリアルなのとケレンと両方入れたい感じかと。撮影と照明がとてもいいです。
割に近い公開のはずの二作目も楽しみ。