「錆びた館」
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の日替わり日記部分のみの分館
2022/10/31 (Mon)
七人の監督、洪金寶サモ・ハン 許鞍華アン・ホイ 譚家明パトリック・タム 袁和平ユエン・ウーピン 杜琪峯ジョニー・トー 林嶺東リンゴ・ラム 徐克 ツイ・ハークによる直接の関連性のない50年代から現代までそれぞれの時代を舞台にした短編オムニバス。
洪金寶自身の子供時代を語る「練功 稽古」
許鞍華の映画に出る呉鎮宇(フランシス)ン・ジャンユーはどうしてこんないい人なんだろう「校長 校長先生」
恋愛映画に興味ないものであまりピンとこなかったけど悪くないんじゃないかな「別夜 別れの夜」
おじいちゃんと孫娘の話「回歸 回帰」おじいちゃんが死んだりしない所が良い。
杜 琪峰は金融とか出資以外のを見たいなあと思いつつも大人の寓話としてうまく仕上げちゃう「遍地黃金 ぼろ儲け」茶餐廳の変遷もうまく取り込んでるし。
失われつつ有る香港への挽歌や鎮魂曲のようでも有る上に監督の遺作ともなってしまった「迷路 道に迷う」
特になにかした人ではない普通の人々を描いてそれぞれの時代の再現が素晴らしくてノスタルジイとユーモアとペーソスがいい塩梅。なんて思ってたら最後の「深度對話 深い会話」で徐克がぜ〜〜んぶふっとばすような笑いを仕掛けてくるところがいかにも香港。年取ったからって枯れないぜてとこがすごい。
そのなかにも名前が出てくる呉宇森ジョン・ウー、ほんとは参加予定だったのが体調不良で参加ならずとなったそうで、それはそれで見たかったなあ。
七人の監督、洪金寶サモ・ハン 許鞍華アン・ホイ 譚家明パトリック・タム 袁和平ユエン・ウーピン 杜琪峯ジョニー・トー 林嶺東リンゴ・ラム 徐克 ツイ・ハークによる直接の関連性のない50年代から現代までそれぞれの時代を舞台にした短編オムニバス。
洪金寶自身の子供時代を語る「練功 稽古」
許鞍華の映画に出る呉鎮宇(フランシス)ン・ジャンユーはどうしてこんないい人なんだろう「校長 校長先生」
恋愛映画に興味ないものであまりピンとこなかったけど悪くないんじゃないかな「別夜 別れの夜」
おじいちゃんと孫娘の話「回歸 回帰」おじいちゃんが死んだりしない所が良い。
杜 琪峰は金融とか出資以外のを見たいなあと思いつつも大人の寓話としてうまく仕上げちゃう「遍地黃金 ぼろ儲け」茶餐廳の変遷もうまく取り込んでるし。
失われつつ有る香港への挽歌や鎮魂曲のようでも有る上に監督の遺作ともなってしまった「迷路 道に迷う」
特になにかした人ではない普通の人々を描いてそれぞれの時代の再現が素晴らしくてノスタルジイとユーモアとペーソスがいい塩梅。なんて思ってたら最後の「深度對話 深い会話」で徐克がぜ〜〜んぶふっとばすような笑いを仕掛けてくるところがいかにも香港。年取ったからって枯れないぜてとこがすごい。
そのなかにも名前が出てくる呉宇森ジョン・ウー、ほんとは参加予定だったのが体調不良で参加ならずとなったそうで、それはそれで見たかったなあ。
2022/10/22 (Sat)
第一章 神隠し/第二章 真実
二部作連続上映。
一章だけでも成立してるし、誰もいないはずの家の中に何かが来るといったような、もう定番といっていいはずの場面がどれも大変怖い。惜しいのは出現する赤い服を着た少女の姿の魔物、魔神仔(モーシンナア)の見え方がけっこう物理的で質感や動きもちょっと安いCGなところ。でもそれは別に気にならないんですよ。それ以外のところが良く出来てるから。都市部から始まった物語の途中からは山が舞台に。現代怪談実話でも山の怪談はどれも怖いですよね。そのかんじがすごくよくでてる。
怖いだけなら一章で終わってもいいところを、副題でもわかるようになぜそんな魔物が出現し今、人を襲うようになったのか、が第二章。台湾に伝わる中国系民間信仰も深く絡んで一章よりダイナミックな展開になるぶん怖さが少なくなってるかもしれないけど十分。ラストはどうやって収まるのかと思ったらなるほど。通してみて、女性・妊娠・出産・母娘というのがずっと主軸ということがはっきりします。
東南アジア一帯の姑獲鳥(産女)系妖怪は赤い服が関わったりだしなあ。
と、人がどんどん消えたりするいう一章前半の展開からラストの収め方になにか覚えがあるなあとおもったら自分が演出担当した『地獄先生ぬ~べ~』テレビオリジナル脚本回『図書室の赤い怪少女』メインに赤い服が有るところも共通してるのに気が付かなかったなあ。もちろんそっちでは妊娠中絶とかはないわけですが。
ところで今作の魔神仔、いつの時点で服を着替えたのかはよくわかんななかったけど、何か見落としたかなあ。その造形、動きなどのせいで怖くないという声もあるようですがそんなことはない、見せ方が大変うまい映画なのでそういうのが見たい方も安心してご覧いただきたいですね。
二部作連続上映。
一章だけでも成立してるし、誰もいないはずの家の中に何かが来るといったような、もう定番といっていいはずの場面がどれも大変怖い。惜しいのは出現する赤い服を着た少女の姿の魔物、魔神仔(モーシンナア)の見え方がけっこう物理的で質感や動きもちょっと安いCGなところ。でもそれは別に気にならないんですよ。それ以外のところが良く出来てるから。都市部から始まった物語の途中からは山が舞台に。現代怪談実話でも山の怪談はどれも怖いですよね。そのかんじがすごくよくでてる。
怖いだけなら一章で終わってもいいところを、副題でもわかるようになぜそんな魔物が出現し今、人を襲うようになったのか、が第二章。台湾に伝わる中国系民間信仰も深く絡んで一章よりダイナミックな展開になるぶん怖さが少なくなってるかもしれないけど十分。ラストはどうやって収まるのかと思ったらなるほど。通してみて、女性・妊娠・出産・母娘というのがずっと主軸ということがはっきりします。
東南アジア一帯の姑獲鳥(産女)系妖怪は赤い服が関わったりだしなあ。
と、人がどんどん消えたりするいう一章前半の展開からラストの収め方になにか覚えがあるなあとおもったら自分が演出担当した『地獄先生ぬ~べ~』テレビオリジナル脚本回『図書室の赤い怪少女』メインに赤い服が有るところも共通してるのに気が付かなかったなあ。もちろんそっちでは妊娠中絶とかはないわけですが。
ところで今作の魔神仔、いつの時点で服を着替えたのかはよくわかんななかったけど、何か見落としたかなあ。その造形、動きなどのせいで怖くないという声もあるようですがそんなことはない、見せ方が大変うまい映画なのでそういうのが見たい方も安心してご覧いただきたいですね。
2022/10/13 (Thu)
平山夢明の文章だったかで、『エクソシスト』『ゴッドファーザー』は笑えない。ユーモアがないとかじゃなくて見る人をほっとさせるところがないというか、笑える隙を作らない。それで怖い、てなこと書いてたのがあって。大抵のホラー映画は怖がらせる場面のほかにそういうのをつくっていたり、それとは別に作り手は本気なんだろうけど笑える画面になってることもあったり。
Jホラーの当初『女優霊』『リング』はそう云う路線目指してたんじゃないかなあそれを逆手に取ったのが『呪怨』で、なんてことからもう20年。近年の日本のホラー映画はわざとおいおいと突っ込みたくなるような展開入れてきてるんでしょうか。
今作はその方向がまた他と違う方を向いてるようで。まだネタバレに気を使ったほうがいいのかな、ごく最近公開された海外のホラーと似た方向を向いてたのがたまたまなんだろけど面白いといえば面白い。映画としてはそれがはっきりしてからの緊迫感はなかなかいいと思うんですが。”それ”の動きはちょっとなあ。話としては大人だけでなく子供でも構わず犠牲者になる辺りなかなか思い切った部分もあるのにその造形と動きに目が行ってしまって、もったいない感じもしました。
Jホラーの当初『女優霊』『リング』はそう云う路線目指してたんじゃないかなあそれを逆手に取ったのが『呪怨』で、なんてことからもう20年。近年の日本のホラー映画はわざとおいおいと突っ込みたくなるような展開入れてきてるんでしょうか。
今作はその方向がまた他と違う方を向いてるようで。まだネタバレに気を使ったほうがいいのかな、ごく最近公開された海外のホラーと似た方向を向いてたのがたまたまなんだろけど面白いといえば面白い。映画としてはそれがはっきりしてからの緊迫感はなかなかいいと思うんですが。”それ”の動きはちょっとなあ。話としては大人だけでなく子供でも構わず犠牲者になる辺りなかなか思い切った部分もあるのにその造形と動きに目が行ってしまって、もったいない感じもしました。
2022/10/12 (Wed)
ちょっと前に『ボーダー 二つの世界』て映画あったじゃないですか。未見なんですが。
CSで見た北欧映画で主人公の少年に実は神話の神の血が流れててて設定のもあったんだけど題名が思い出せない。
かなり怪獣映画に近いけど『トロールハンター』もありましたね。
現代的な主題の比喩としてホラーでなく、人間と違う何かに対する畏怖が根本の北欧映画。
なにかきっかけがあったのかなあ、20世紀の間にはあまり見なかったタイプではないかと思うんだけど、その頃の北欧映画に対して知識が足りないだけかもしれないし。
日曜とはいえグランドシネマサンシャイン池袋の結構客席多い箱で一日3回上映してて、しかも結構満席に近い埋まり方のほとんどが若いお客さん、もっと違うホラーを期待してきたのではないかなあ。終映後戸惑いの静かなどよめきが流れておりました。
ちょっと前に『ボーダー 二つの世界』て映画あったじゃないですか。未見なんですが。
CSで見た北欧映画で主人公の少年に実は神話の神の血が流れててて設定のもあったんだけど題名が思い出せない。
かなり怪獣映画に近いけど『トロールハンター』もありましたね。
現代的な主題の比喩としてホラーでなく、人間と違う何かに対する畏怖が根本の北欧映画。
なにかきっかけがあったのかなあ、20世紀の間にはあまり見なかったタイプではないかと思うんだけど、その頃の北欧映画に対して知識が足りないだけかもしれないし。
日曜とはいえグランドシネマサンシャイン池袋の結構客席多い箱で一日3回上映してて、しかも結構満席に近い埋まり方のほとんどが若いお客さん、もっと違うホラーを期待してきたのではないかなあ。終映後戸惑いの静かなどよめきが流れておりました。
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