「錆びた館」
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の日替わり日記部分のみの分館
2019/11/05 (Tue)
茶風林さんによる新耳袋の朗読劇『怪かし会』は一昨年第十回を持って完結したので、今回は趣向も新たに昔話をもとにした戯曲の上演。
何より偽り、嘘を禁ずる村の片隅に住む善治とその老母、清。雪中に倒れていた女、たづ。村の男嘉六。緒方美穂さんによるなんともいえない歌で始まるこの舞台、もとは『鶴の恩返し』しかし綺麗事でなくなまなましい人の欲がうずまいていて。
と、最近読んだ本で言えば『闇窓』『人食い観音』の篠たまきさんの世界に近いものが。
ほとんどの舞台はその善治の家の中。お寺の暗い本堂で行われる劇は観客を雪に閉ざされた村外れの古い家の中に引っ張っていって、もちろん誰も救われない事態に進行していくのであります。
主演、演出、主催の茶風林さんや清ばあの真山亜子さんとはお仕事したことありますが、『怪かし会』でずっと出演されてた伊東美紀さん、今回ダブルキャストの恒松あゆみさん、演出助手も務める鶴岡聡さんとはずっと聞くばかりだったのに、今年はプリキュアや鬼太郎でお仕事することもできました。そうしてから聞く朗読はまた味わい深いものが。それにしても皆さんすごい迫力。『怪かし会』とちがい一つの長い劇を、人数絞っての上演で、演じる人達の力がまた更に遺憾なく発揮されていたのでした。
そ言う言う緊迫した劇の中間に、お楽しみタイム。これも『怪かし会』と同じ流れ。
特製おつまみ弁当と、新潟の酒蔵からの日本酒。いつもは枡がつくところ今回はワイングラス。
なんと、ワイン酵母で作られた日本酒なのです。
これが美味い!うっかり飲みすぎないようにするのが大変。
おつまみもどれも美味しゅうございました。
普通に考えると緊張感が切れてしまうのではというところですが、続けて聞くと客の方も疲れ切ってしまうのでこれはちょうどいいのだなあと。
今回の演目は茶風林さんが三十年前に見て衝撃を受け、やっと今になって自分で上演できるようになったものとのこと。それに匹敵する戯曲探すのは大変だろうけど、これはまた続けてほしいですね。
何より偽り、嘘を禁ずる村の片隅に住む善治とその老母、清。雪中に倒れていた女、たづ。村の男嘉六。緒方美穂さんによるなんともいえない歌で始まるこの舞台、もとは『鶴の恩返し』しかし綺麗事でなくなまなましい人の欲がうずまいていて。
と、最近読んだ本で言えば『闇窓』『人食い観音』の篠たまきさんの世界に近いものが。
ほとんどの舞台はその善治の家の中。お寺の暗い本堂で行われる劇は観客を雪に閉ざされた村外れの古い家の中に引っ張っていって、もちろん誰も救われない事態に進行していくのであります。
主演、演出、主催の茶風林さんや清ばあの真山亜子さんとはお仕事したことありますが、『怪かし会』でずっと出演されてた伊東美紀さん、今回ダブルキャストの恒松あゆみさん、演出助手も務める鶴岡聡さんとはずっと聞くばかりだったのに、今年はプリキュアや鬼太郎でお仕事することもできました。そうしてから聞く朗読はまた味わい深いものが。それにしても皆さんすごい迫力。『怪かし会』とちがい一つの長い劇を、人数絞っての上演で、演じる人達の力がまた更に遺憾なく発揮されていたのでした。
そ言う言う緊迫した劇の中間に、お楽しみタイム。これも『怪かし会』と同じ流れ。
特製おつまみ弁当と、新潟の酒蔵からの日本酒。いつもは枡がつくところ今回はワイングラス。
なんと、ワイン酵母で作られた日本酒なのです。
これが美味い!うっかり飲みすぎないようにするのが大変。
おつまみもどれも美味しゅうございました。
普通に考えると緊張感が切れてしまうのではというところですが、続けて聞くと客の方も疲れ切ってしまうのでこれはちょうどいいのだなあと。
今回の演目は茶風林さんが三十年前に見て衝撃を受け、やっと今になって自分で上演できるようになったものとのこと。それに匹敵する戯曲探すのは大変だろうけど、これはまた続けてほしいですね。
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2019/11/04 (Mon)
三連休一日目の夜は、いつものカフェ百日紅での朗読劇へ。
朗読會『或る一節』
三島由紀夫『サド侯爵夫人』より
サド侯爵夫人ルネ:紅日毬子
モントルイユ夫人:川合瑞恵
脚色:如月悠帆
音楽:MERRY SUN
企画:目玉堂
目玉堂さんから朗読劇を依頼された月蝕歌劇団などで活躍された女優川合瑞恵さんが、かねてよりやってみたかった三島由紀夫の戯曲を紅日毬子さんとでとの二人でとリクエストし、もとは六人の女性による舞台劇を二人での往復書簡に書き直したとのことで。
サド侯爵夫人とその母親モントルイユ夫人の思惑対立立場などが恐ろしい緊張感で進められていくものでした。手紙を一つ読み終わるごとに蝋燭を消していくという、ちょっと百物語的な演出もあり、そのため上演中はエアコンを切っていたので満員ギッシリの店内は暑かったはずなのですが、それがそうと感じられたのは上演後のトークタイムになってから。それほどの緊迫、聞く方も集中力を必要とされてたのでした。
1月にはお二人でそれぞれ単独の朗読劇も催されるとのこと。どちらも行けるといいなあ。
朗読會『或る一節』
三島由紀夫『サド侯爵夫人』より
サド侯爵夫人ルネ:紅日毬子
モントルイユ夫人:川合瑞恵
脚色:如月悠帆
音楽:MERRY SUN
企画:目玉堂
目玉堂さんから朗読劇を依頼された月蝕歌劇団などで活躍された女優川合瑞恵さんが、かねてよりやってみたかった三島由紀夫の戯曲を紅日毬子さんとでとの二人でとリクエストし、もとは六人の女性による舞台劇を二人での往復書簡に書き直したとのことで。
サド侯爵夫人とその母親モントルイユ夫人の思惑対立立場などが恐ろしい緊張感で進められていくものでした。手紙を一つ読み終わるごとに蝋燭を消していくという、ちょっと百物語的な演出もあり、そのため上演中はエアコンを切っていたので満員ギッシリの店内は暑かったはずなのですが、それがそうと感じられたのは上演後のトークタイムになってから。それほどの緊迫、聞く方も集中力を必要とされてたのでした。
1月にはお二人でそれぞれ単独の朗読劇も催されるとのこと。どちらも行けるといいなあ。
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