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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2024/11/22 (Fri)
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2020/02/25 (Tue)

渋谷で公開中の「未体験ゾーンの映画たち2020」でも香港中国映画何本かあるんですが、日程が合わず見逃したり。なんとかこれは見られました。

化石燃料が底ついた近未来、大規模太陽光発電で全て賄ってた世界で突然太陽がまたたいて消えてしまい。なんで、というのは劇中推論が語られはしますが、それを予測してたコミュ障人嫌いな若いアマチュア天文学者がたまたまその隣に住んでた女性の車であるところを目指すことに。
明かりのない街の中でのパニック暴動強奪などもちゃんとあり、旅先で出会う人々のそれぞれも無駄のない描き方。要はSF的設定でのロードムービーなんで、そのへんはちゃんと出来てる感じ。最後の希望のもたせ方は最初からわかってる気もしなくもないけどね。イヤミのない良作でした。
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2020/02/24 (Mon)
新宿武蔵野館で集中公開の香港映画三本目。

事故で半身不随車椅子になった一人住まいの初老の男性黄秋生アンソニー・ウォンの狭い公営住宅に住み込みでフィリピンから働きに来た家政婦さんとの交流。

脚本監督はこれがデビューの若い女性。
中国語話せない家政婦さんと、英語話せない男性がお互いの言葉覚えていこうとしたり買い物一つにも苦労したりと日常感の描き方が適切。
度々言ってるように日常から出ない映画は基本見ないのですが香港台湾ものは別。
以前も劉徳華アンディ・ラウ主演の『桃さんの幸せ』がとても良かったの思い出し。
今作で重要なのは、主演二人の心の交流というだけでなく、それぞれが諦めていた夢を思い出し、かなえようとするところ。それ自体はうまくいきすぎなくらいなんだけど、何にでも当てはまることの一つであるしね。現状がどんなどん底で希望が見えなくても、諦めないで続けていけば叶うこともある。
終盤客席あちこちから鼻をすする音が響いてきて、そりゃあもうこれが泣かずにいられましょうかな出来なんだけど、泣かせどころは長々と心情台詞言ったりするのでなく、彼らが何を思いどう行動したか、で。そこを湿っぽくならずサバサバしてると言えるくらいの距離感で描ききる演出が見事。
制作は陳果フルーツ・チャンなこともあるのか黄秋生の工事現場の後輩で時々顔だしてくれる役で李璨琛サム・リーが久しぶりに悪いやつでもイかれてる役でもない普通の人やってて、これもいいのですよ。
2020/02/23 (Sun)
新宿武蔵野館で集中公開の香港映画二本め。

鄭伊健イーキン・チェン、陳小春ジョーダン・チャン、謝天華マイケル・ツェに本作の監督錢嘉樂チン・ガーロといえば『欲望の街 古惑仔』シリーズ、なんでしょうが、どういうわけか一本も見たことがなくて。なので久々の共演というとこには特に感慨もないですが別の作品ではおなじみの面々なのでとても楽しい。この人たちの育ての親に曾志偉エリック・ツァンだし。それが元兵隊なので5人の子どもたちにみっちり仕込んで兵役もさせてでも人の役に立つようになれと。長じて数々の特殊任務をこなすも悪いことはしないというのが信条の彼らに悪辣な罠が。
というわけで冒頭からアクションの釣瓶撃ち、ヨーロッパやアフリカと舞台も大きく。
それだけでも楽しいのに中盤で大きな役割となるのが日本の場面。主題歌PVでもでてくるカーアクションはなんと博多の路上。

そして熊本の黒川温泉も。そこの有力者が倉田保昭。すごくいいおじいちゃん役。もちろん強いですよ。その温泉地での祭りの場面とかもいいなあ。地震で途切れた鉄道が未だに復旧してなくて交通の便は良くないのですが、こういうふうにしてもらえると行ってみたくなるし、すごく応援してもらってる。邦画でもこういうのがあればいいのに。
それを抜きにしてもとても王道な香港映画を見せてもらった気分満載でありました。

2020/02/22 (Sat)
新宿武蔵野館で集中公開されてる香港映画三本の1本目。

タイの刑務所から香港に移送された郭富城アーロン・コックに、保釈要求する有名国際女性画家。そんなことをすれば危ないことになる、それは彼を偽札作りに引き込んだボス周潤發チョウ・ユンファが恐ろしい男だからだ。と、技術はあるが独自の絵の才能がない郭富城がいかにして偽札作りに加わり作っていったかを語り出すのだが。
偽札を作ると言っても元になる絵を書き原版を作り特殊な印刷機に特殊なインク、紙そして透かしまで必要。いかに電子機器が高度になってもそう簡単にコピーで済むものではない、というプロセスを追うところがまず抜群の面白さ。もちろんそれだけではすまず派手な活劇も陰謀も裏切り捜査もまじってまあとにかく飽きさせることなく進んだ果てにあるのは、とどこまでもサービス多すぎ。郭富城はある意味一途すぎて変態な域で、周潤發はゴージャスで苛烈で大人物で軽妙なとこ情けないとこまで、ありとあらゆる面を見せてくれて大満足。原題の無雙は無双と同義で、すごく強いてだけじゃなくてそっくりに物を作ることて意味もあったんですねえ。
2020/02/21 (Fri)

SWの近作三本のなかではEP8が一番好きなんですよ。賛否あるみたいだけどよくわからない。もとを受け継ぎつつも新しいもの切り開こうとしてるのがいいんではなかったかなあ、古い要素だけで新しいメカすらろくにでなかった前後のとくらべて。
その監督の新作がミステリで、しかもまあすごいキャストで。
貴族探偵役のダニエル・クレイグが外見に反して南部鉛らしいのがこちらの能力ではわからないのが残念。自分がね。クリス・エバンスてこんな芝居も似合うんだねえ。ジェイミー・リー・カーティスやドン・ジョンソンはハマり過ぎなくらい。一番ハマっててそうとしか見えないのが公証人かなにかのフランク・オズというのもいい。その死がいろんなことを巻き起こす富豪な小説家クリストファー・プラマーは肖像画とかがもう横溝正史のどれかに見えてしょうがない。そして主人公のアナ・デ・アルマスがすごくいい。これまで出演作見てなくていかんわ。
とはいえ、この映画の主人公は館!ファーストカットからしてすごくいいのであります。内装も構造も素敵すぎ。お話について、ときにミステリ的なところに触れられないのが歯がゆいところですが、割と早めにええ!これどうなるのそう言う方向になるのそっちジャンル?とおもったら……というのもお見事でした。

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