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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2024/11/23 (Sat)
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2018/03/03 (Sat)

なんとまあ夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』が中国で映画化されるとは。しかも陳凱歌で。『さらばわが愛 覇王別姫』みたいに文芸系もありますが『PROMISE 無極』という華やかすぎるファンタジー活劇もある人。
若い空海役の染谷将太がだいたいいつもうっすら笑っててまさに夢枕獏人物。遡ること数十年前の阿倍仲麻呂の阿部寛も目だけでも演技してきてこの映画世界に違和感なく。ええとほんとは原作で空海とコンビで活躍してた橘逸勢に醜聞できえちゃった人が配役されてた覚えがあるのがすっかりいないことにされてるのはもともと脚本でそれほどの役ではなかったのか、編集でなんとかしたのか、とにかく本編中での空海の相棒はこれも若き白楽天で『長恨歌』書いてるとこ。で、その楊貴妃の死に纏わる話が本題となるのですがそこに行くまでも行ってからも黒猫がものすごい出番多い。中国題になってるくらいだからそりゃそうなんだろうと思ったけど予想より全然多く、しかも。
化け猫ですよ。
映画全部がもう化け猫映画。
それが唐の町で王宮で大活躍。何の出し惜しみもしない化け猫描写の数々。变化に鳴き声、影に幻術と多彩。過去の玄宗皇帝の場面も多く、こちらで酒池肉林とは文字通りまさにこれかあと呆れるほどの宴、こちらでもそれはもう華やかな舞台に衣装に幻想の数々。
もう一回書いてきますけど、その豪華さのを舞台の化け猫映画ですよ。化け猫の見せ型のパターン数えて分類するだけでも幸せになれます。
吹き替え版のみの公開で、けっこういい人もいるけどそうでもない人ももちろんいて、原語版では染谷将太がちゃんと中国語喋ってて達者らしいんでそれも見たい気はしますねえ。
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2018/03/02 (Fri)


原題にⅡとあるとおり、シリーズ二本目で前作は『ブレイド・マスター』。といっても前日談で、共通するのは張震チャン・チェン演じる錦衣衛の主人公と、実在した悪宦官魏忠賢のみ、あ、最後にちらっと顔見世があるけど三人の義兄弟の話ではなく。
剣劇も魅せるし明王朝の特高警察みたいな錦衣衛に謎の組織に陰謀にちょっと変わった武器にといろいろやってるんだけどー。これだけのことがあったのにまた後日錦衣衛続けてるのか主人公とか思わんでもない。で、前作でもそうだけど悪の中枢が性根腐ってるのはともかくそれ以外の人物までなんとなくせせこましいんですよ、そりゃまあ人間そんなもんだと言われりゃそうなんですけどさあ。
2018/03/01 (Thu)

なーんとなく見逃しそうになってました。去年だかの郭富城の悟空ものとごっちゃにしてた。主演は最近ヒット連発の彭于晏エディ・ポンで、楊戩・二郎真君に余文楽ショーン・ユー。ほかなんと、三蔵法師も八戒も沙悟浄も出ませんよ。近年色々西遊記映画あったからもうこれくらい自由にしてもいいんだという。割合軽めに始まるもののラスト近くはかなり壮絶。頭の金輪や如意棒や筋斗雲も出てきはするけど扱い方が違うし、日本の孫悟空だと殆ど見ない背中の二本の旗印もああこういうことで、と。伝説で型になってるものを再検証していくのっていいですよねえ。続編作られてもいい感じですが、ストレートに悟空の続きでなく八戒と沙悟浄についても一本ずつ映画にしてくれないかな。無理とは思いますが。
2018/02/28 (Wed)


主演の松坂桃李のかっこいい青年版黒いセールスマンのかんじはなかなか。て、あとで見たら原作は漫画ですごいそっくりなんね。それはいいことと思います。
導入部はいい感じがなんとなく途中からなんというかダレるというほどでもないんだけど緊張感が持続しなくなってくというか、全体としてはよくまとまってるだけにこの監督らしいええ〜!みたいなのをどっかで期待しちゃうからでしょうか、
2018/02/19 (Mon)


先日公開直前トークを聞きに行った高橋洋監督の新作を見てきました。
人の死に立ち会わせたことがある数人の男女が集められ怖かった経験を話すうちになにかが起こるという一種の百物語型の降霊術実験。舞台はほぼ一箇所だけ、どこかの工場内みたいな殺風景なとこのみ。そこで何が語られ何が起きるのかそもそもこの実験の目的とは。
その背景にあるのはあの世とか霊界とかでなく、でありながら古くからの語り伝えにも見られる異界の存在なので、そのことを正面切って意識的に取り上げた映画はひょっとしたらすごく少ないのかも。そこが画期的かも。そうじゃないとこがなにか新しいところに触れてる可能性もあるのですが、まだうまくわからず。ほとぼり冷めた頃にまた見られるといいかなあ。

公開二三日の土日は立ち見出るくらいの盛況だったとのことですがこの日は上映後に黒沢清監督とのトークもあるとあって、やはり立ち見出ることに。早めに指定席取っててよかった。
黒沢監督あいかわらず話の上手い方で、トークも楽しゅうございました。そこで語られた中に今作の中で起きる、はっきり映された怪異のなかであれは怖いですよねと触れられてたことがあとで思い返すと次作短編でも使用してました。なんであれは怖く思えるんだろなあ。それは何か、気になる方は是非劇場へ。

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