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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2024/04/19 (Fri)
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2017/12/16 (Sat)
基本ここは画像つき日記なのですが、今回は画像ありません。
まずTwitterで娘さんによる訃報が流れてきました。
東映アニメーションがかなり久しぶりに新人を研修生として募集したときに演出として合格しながら、当時女性の演出家はあまり例がないことから脚本家への道を進められたと聞いています。
その後の業績については特に説明不要でしょう。年は同じなのですが、業界に入ったのは島田さんのほうが二年早く、女性のという枠でなくアニメ脚本家として質量ともに大変素晴らしいレベルのものばかり。
一期の研修生の人たちはみな仲がよく、集まったりもしてたようなのですが、こちらはそういう場に行き合わせることもないまま実際に脚本を眼にしたのは『るろうに剣心』の絵コンテを担当したとき。シリーズ中六本の島田脚本を絵コンテにする機会に恵まれました。
Twitterで三本と書いたけど総数は間違い、訂正しておきます。
理由は色々あるのだけど特に書きませんが、島田さんの脚本は大変絵コンテにしやすい。無論その物語が要求するレベルも高いのでそこは苦心するところですが、どんな有名な脚本家でもありがちな実際に映像にしたときに生じる無理のようなものがほとんどなくて、そこのつじつま合わせという無駄な苦労をした覚えがなく、ドラマをいかに演出するかに集中できるのです。
るろ剣で担当した十数本の絵コンテのうち、自分の担当回のベスト3である鵜堂刃衛戦ラスト、宗次郎の過去話、安慈の話、どれも島田さんの脚本でした。
絵コンテだけでなく演出までとなると、ぐっと最近の『金田一少年の事件簿R』での三本となります。こちらもまたミステリであるだけにちょっとした台詞や行動、漫画原作から映像にする際の再構成で注意しなければならないことが多いはずなのですが、脚本でその無理を感じたことがありません。人物の感情や伏線、謎解きといったものに集中できました。
どちらの作品でも製作中にお会いしたことはなかったし、ひょっとしたら打ち上げには来られてたのかもしれないのですが、そしてそういう会の何処かで遠目にお見かけしたことはあったのですが、実際にお話することがありませんでした。ずっと近いような作品に携わっておられるし、どこかでそういう機会もあるだろうと思ってたんですが。全く残念でなりません。
今まで素晴らしい作品、お仕事をありがとうございました。




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