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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2018/05/30 (Wed)
昨日2018/05/28下記のツイートをしたところ、大きな反響をいただきました。
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デジモン新プロジェクトについて
設定の継承で脚本の監修にという要請があり昨年より作業進めてましたが、TV版の設定と相容れないと思われるプロットが提出されプロデューサー陣がそれを支持した時点で降板を表明しました。経過を聞いてみたところそのまま進めてるそうなので、やはり降板します。
降板の表明についてはプロデューサーに了承してもらってます。
もともとシリーズディレクターは原作者というわけでもないし、TV版の設定にしてもまとめて明文化されてるわけでもありません。これまでの劇場版は放映当時のものでも自分と関わりないところで作られてたので設定にとらわれずお楽しみいただける方も多いと思います。
もともとシリーズディレクターは原作者というわけでもないし、TV版の設定にしてもまとめて明文化されてるわけでもありません。これまでの劇場版は放映当時のものでも自分と関わりないところで作られてたので設定にとらわれずお楽しみいただける方も多いと思います。
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多くの応援コメントもいただきました。それぞれにお返事できなくて申し訳ありません。
皆様ありがとうございました。

いくつか誤解を招いてるところもあるようなので補足しておきます。新プロジェクトとは現在上映中の作品ではなく、その最後についている(らしい。確認したわけではないので)あるいは公式アカウントで予告で示されたものです。
それがどういう媒体のものなのかも未発表なのでここで触れるわけには行きませんが、自分が要請されたのはデジモンアドベンチャー及び02に関しての設定的な監修です。もとよりデジモンに関して自分で設定を(全部ではないですが)組み上げたのはその二作品に限られてます。

その設定というかコンセプトについての一部は昨日のこのブログでも触れた2013年3月のツイート及びそのものと日替わり日記の記事でかなりわかると思います。

長くなりますが再録しておきます。
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デジモンについて1 最初にデジモンのアニメ化の話を聞いたのが1998年8月。
その時点で主人公たちは5人以上、それぞれに別のデジモンがつくというところまで決まってました。
先行作品との差別化という商業的な理由からだけど、作品内容的にそれにふさわしい理由はつけなければなりません。
デジモンについて2 そこでデジモンの特徴である「進化」に注目。
通常、進化といえばその種全体が変化していくことなのに、デジモン単体の個体の変化をなぜ進化と呼ぶのか。これは作中でも2話の光子郎とテントモンの会話で触れてあったんですが、その謎は作中で解かないままでした。
デジモンについて3 人類はこの先どう進化していくのかというのはその前から気になってたことで、これまでの変化で最も特徴的な脳の増加という方向はこの先は無理。現在でも胎児が生まれるとき頭蓋骨を3分割して無理やり産道を通してるくらいだから。
すくなくとも1.5倍とかには成り得ない。
デジモンについて4 かといって、ほかの部分がすごく変化するとも思えない。歯の数などは少なくなってきてるそうなんで、何かしら進化の変化期が迫ってきてるはずではあるんだけど。
では、肉体じゃなければ、精神とか魂とかの変化だとしたら。
デジモンについて5 人間の考えることはその肉体や脳の構造によってかなり制限されているもの。もし今の肉体以外にもう一つの自分が存在できるとしたら。それが自分を補うものであったら、その存在を持つことが進化となるのではないか。
デジモンについて6 なぜ今現在この時期に進化か、というきっかけは電子機器、インターネットの発達。地球全体を覆うもう一つの地球ともいうべき見えない世界の構築がなされつつあること。
デジモンについて7 魂の片割れは昔から存在していたのにはっきり分かる形であらわれることができなかった。それがもう一つの地球であるデジタル世界でなら、形を定めることができるようになった。
昔からその存在は電気や電磁波とは親和性が高くていわゆる心霊写真や心霊ビデオに映るのもそのせい。
デジモンについて8 02で及川や伊織の父が若いころTVゲームの中になにか見たのもこの流れ。
妖怪ともとらえられていた、というのが02の33話で武之内教授が言ってたこと。
デジモンについて9 なので、アドベンチャー作中で人間でもデジモンでもない存在は電気に関わりの深い名前ということで平賀源内からゲンナイとしてあります。
(02でもゲンナイの分身はその路線の予定がベンジャミン・フランクリンからとったベンジャミンだけであとはぐだぐだになりましたが)
デジモンについて10 人類がパートナーデジモンを持つことになる最初のきっかけは1996年の光が丘事件だけど、そのときはネット環境がまだ整わず早すぎた。
その翌年から二人、四人と関わる人達が出てきて99年には8人に。
その後1年に2倍のペースで増え(デジタルなので2進法的な考え)
デジモンについて11 二十数年後、02の最終回で描かれた世界ではやっと全人類がパートナーデジモンを持つことができた。これがデジモンアドベンチャー作品内における進化のひとくぎり、という話でした。
デジモンについて12 1年目の最後の敵は『封印された進化の可能性』だったけど、その力を解き放った何かもいたはずで、02で及川を通じて一乗寺賢にまで操らせた何かも同じもの、
デジモンについて13 もし三年目があればその力は地球外からきた『進化を阻害する何か』と設定するつもりで、その名残が02最終回でヤマトが宇宙飛行士になってたということにつながります。進化に関する地点だから月で次の目標は木星、というのはSF的には当然ですよね。
デジモンについて14 長くなりましたが放映開始記念日ということで。
なぜデジタル世界のものが現実世界に物質化できるのかとか、
この作品中の魂の考え方は新プラトン主義の流出説に近い立場とかいう話はまた別の機会に。
デジモンについて補足1 そういうわけで、デジモンアドベンチャー内のデジモンはパートナーの魂の片割れというかもうひとりの自分なので、同じような性格だったり、正反対のように補うものだったり。でも絶対にパートナーのやることを否定しないのね。
デジモンについて補足2 さてそのもう一つの魂が自分のすぐそばに動物の形になって現れ、本人の成長に応じて変化するという設定の作品が別にありまして、映画にもなった『黄金の羅針盤』ライラの冒険シリーズ。この方が本国の出版は何年か早いけど、日本では99年の11月。
デジモンについて補足3 02が終わる頃『黄金の羅針盤』読んだ時の驚きと言ったら!しかも続編『神秘の短剣』では異世界のゲートを開く道具が出てきて、これ02のD3と同じ役割じゃないかと。あまりのことに完結編は買ったけど未読のまま。デジモンアドベンチャーファンの人にもおすすめの本。
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これ以外にも内容の設定と別に番組としては
「番組の主役は太一とアグモンだが物語は8人全員とそのパートナーデジモンが主人公(02では12人)」
「各人間キャラには基本的に誕生日、血液型は設定しない(はっきりしたモデルが居る井ノ上京などは例外)」
などもありました。

そしてツイート中でも触れてるとおり、現在上映中のものだけでなく放映当時作られた劇場版でもその設定どおりに作られてるものばかりではありません。最初の劇場版はまだテレビとほぼ同時だったのでいくらかは歩調を合わせテレビに反映させる頃が出来たのですが、次の劇場版2作は完成するまで内容を知ることもスタッフと打ち合わせすることもありませんでした。
その前の2作品は打ち合わせすり合わせ等がなかったため先の再録された基本原則からいくつか逸脱した部分があります。が、それが作品の面白さと同一視される部分でもないのは皆様もご存知のとおり。事前に打ち合わせをすこしでも出来たのはアドベンチャーの最終回含めTVシリーズでも何本も担当していただいた今村監督による「ディアボロモンの逆襲」のみです。
先の二作品については映画の中で突然こういう設定を作ったからテレビでその矛盾を解消してくれなどと無茶な要求がなされ、それはあまりに順序が違うのではないか、そういうことではこの先テレビは続けられない、というのがアドベンチャーが02までで終わった原因の一つでもあります。そのため本来三年目で広げるつもりだった世界中のパートナーデジモンを持つ子どもたち編を組み込んだりもして慌ただしい部分もありましたが、結果的に02はやれることは全てやり尽くしていい形で終われたと思うし、テイマーズという傑作が生まれることにもなりました。

今回の自分の降板もそれがイコール新プロジェクトの作品としての価値を損じるものかどうかはまで判定するものではありません。
もともと自分が担当したアドベンチャーと02でさえ、片方に不満を持つ声も見てますし、それはどの作品にも存在し、今回自分が降板せず続投し、先の原則設定に沿って作られたとしてもそういう不満も必ず生まれてくるものです。不満と満足の比率は別として。
例えば02最終回の全員が大人になった場面、および空とヤマトのことなども発案と責任はすべて角銅にあります。
目に見えない設定に縛られず近作も楽しめたという方々は引き続きお楽しみにしていただいてもいいのではとおもいます。
が、アドベンチャー、および02に満足し主に設定面で近作に不満をいだいて次作に期待されてたという方々には満足できない部分があるかもしれない、それほど気にならない程度のものになる可能性もありはしますが、そういう方が完成までずっと期待し続けて落胆するのも申し訳ないのではと、降板の公表に至った次第です。
もちろん完成したものが設定原則に近いものになればいうことはないし、そうでなくても楽しめる作品になっていさえすればいいのではという気もしなくもないですが、それとは別に、もしまたその次にでも関わることがあるようでしたらまたご報告します。
が、もうあと数年経てば子供の頃デジモンを熱心に見ていたという人たちが中心になってのプロジェクトも企画されるのではないか。むしろそれを楽しみに待ちたいという気もあります。

ながくなりましたが、とりあえずこれにて当ブログでのデジモン新プロジェクト及び過去作品への言及は終わりにしたいと思います。
またツイートもしてあるように玩具、フィギュア、ゲーム、音楽などで関係したものは随時紹介していきます。そちらの方もお楽しみに。



最近届いた超進化魂テイルモン−エンジェウーモン、とてもできが良くて、だけでなく売れ行きも大変いいらしいのですが、まだ開箱するにいたっておりません。これも後日。
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