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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2024/05/07 (Tue)
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2022/12/12 (Mon)
この週末はどういうわけかいくつものメジャー製作でない映画を映画館で見る機会があり立て続けに見ました。そのひとつめがポレポレ東中野でみた香港映画。

公式サイトより
「2019年の香港の民主化デモに参加した若者たちが、自殺しようとする少女を救うため、民間捜索隊を結成して香港を駆け巡る姿を描いた『少年たちの時代革命』。極秘裏に制作された本作は、台湾アカデミー賞の最優秀新人監督部門、最優秀編集部門にノミネートされ、金馬国際映画祭アジア最優秀映画賞を受賞し、香港映画界に彗星のごとく現れ、大きな衝撃を与えた。」

初日に行ったので、任俠レックス・レン監督と主演の青年の舞台挨拶も見られました。青年、現在は台湾留学中。ほか出演者の多くがスターではない人たち。

製作当時の民主化デモの激しい様子も多く取り入れられてますがドキュメンタリーではなく、ちゃんとしたフィクション、ドラマ。コロナ以降すっかり沈静化させられてしまったこの運動のことを映画にするという事自体がどれほどの覚悟を要求されるのか。
とはいえこの主題だからいい映画、というわけではなく、デモの無力さに挫折して自殺しそうな少女、彼女を止めようと探すデモで知り合っただけの人々。それぞれの事情もあるけど誰も普通の香港市民。そういうものをドラマとして描き出すことに成功してるからこそ素晴らしい映画となっているのです。語り口の巧みさ、映像としてのテンポ、カメラワーク。実際のデモ場面の間に入れ込んでも違和感ない撮影。それを支えてるのがこの先どうなるのかという不安を多くの人が抱えながらも諦めない心。直接香港のかれらにできることはあまりないのですが、この映画を見て他の人に知ってもらうことの助けに少しでもなればと思うわけです。勇気と希望は現実に有ることを見たい人は是非ご覧ください。

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