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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2024/05/18 (Sat)
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2020/09/02 (Wed)
こないだの土曜からシネマカリテで公開中。初日全席完売で、昨日も映画の日であったのもあってか完売。なんとか見れました。

コッポラと多く組んだウォルター・マーチ、『スターウォーズ』で一躍名を馳せたベン・バート、スピルバーグ作品やピクサー映画も多いゲイリー・ライドストロームを軸に、『ジャズシンガー』以来のトーキー映画、『キング・コング』からの架空物の音響、ステレオや5.1チャンネルという進化などもうまく解説。音響も「音楽」「台詞」「効果音」をそれぞれ、更に群衆や背景音などにも細かくわかりやすく。映画の音響効果を発展させるきっかけの一つがオーソン・ウェルズのラジオドラマと、その手法を発展させた『市民ケーン』だったとか、バーブラ・ストライザンドが製作総指揮も務めた『スター誕生』では制作費600万ドルの上にステレオのための音響費で100万ドル追加出費したとか、『ナッシュビル』冒頭部の音響がそんなに画期的だったなんてとか、意外なことがてんこ盛り。各音響担当者ももちろん、ルーカスやデビッド・リンチなど監督たちのインタビューもたくさん。こりゃあ全回満席になるわけだわ。映画ファンに楽しめるだけでなく映像作りに関わる人すべて必見ですよ。

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2020/09/01 (Tue)

怪談イベントでは何度か見ていた事故物件住みます芸人松原タニシの実体験を元に映画化。と聞いたときには安いものができるのではとぼんやり思ってましたが、まさか中田監督で主演が亀梨和也とは。おかげでかなりしっかりした映画となっておりました。
もともといろんな事故物件を住み渡りあるくというだけのことを映画としてどうするのかというのは売れないために解散した元相方や、数少ないファンであった女性が新人メイクさんとして仕事場でも関わってきてというフィクション部分を足すことで連続性をもたせ、クライマックスにつなげるとなってました。亀梨和也だと女性が絡んできても納得しますねえ。
そのクライマックスには好みなどによる評価の差が出そうですが、中盤までのいろいろな怪異がじわじわくるあたりは手慣れたもの。
十年間ずっと何やっても売れなかった主人公の売れない芸人っぷりが、元相方の瀬戸康史の好演もあっていいかんじ。怪異なくても芸人話として楽しめるのでは。
この主演者だけあって、普段ホラー映画見慣れてない人にも安心して見られるかと。
2020/08/31 (Mon)
映画が色々公開遅れてますが春公開のはずだった東映まんがまつりもそのひとつ。先先週末あたりから公開されてます。


上映順には富岡聡監督「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」来月からTVアニメも始まる人気児童書原作物。普通のアニメとは違う作り方の画面もあって、これはTV版も楽しみですね。
10年ぶりの『電王』中澤祥次郎監督はさすがに佐藤健あたりは出ないものの、モモタロスなどの声はそのまま。で、秋山莉奈だけ出てきてビックリですよ。主人公は幼い女の子たちだけど、見てる子どもたちどれくらい電王しってるのかなあ。
さらにべんぴねこ監督『りさいくるずー』も素材は段ボール箱からの工作ものでありながら話は電王パロディで、知らなくても楽しめはするだろうけど二十代にすらわかりにくかったのでは。
最後が『おしりたんてい/テントウムシいせきのなぞ』原作やTV版知らなくても楽しめてすごく素直に見られる仕上がりはさすが芝田監督。公式サイト見ても他の三作品の監督、脚本は表記してるのにこれだけどこ見ても見つからないのもなんだか往年の東映まんがまつりらしいですね。
2020/08/12 (Wed)
ラブクラフトの小説で何が一番好きかというと『異次元の色彩』だったのです。とはいえ筋立てなど覚えてなくて、光と色の強烈なイメージが脳の奥底に残るばかり。それが久しぶりに映画化しかも主演がニコラス・ケイジとは。

が、これが予想外に良かった。平凡でどこにでもいるような、ちょっと偏屈なとこもあるけど家族を守る責任感もあり、それがおかしくなっていくのかもとからそう言うとこがあったのか、判然としないとこもあるまま進むのにぴったり。『プロフェシー』のリチャード・ギア並みにはまってたなあ。主人公はその娘、あるいは調査に来た水文学者ですがその成り行き、話の進み方がなんとなくハリウッドというかアメリカ映画のやり方からはずれてる感じで得体のしれない不安感がずっと漂います。普通の映画のあり方にとらわれない、物語本来の進み方に近い感じがした。後で調べると意外に原典に即した内容だったんですねえ。

他の映画に似てない気がしてたのに見終わると『ウイッチ』と『ミスト』かけ合わせた感。
冒頭の少女の祈りちゃんとよく覚えとけばよかったなあ、望んだ形とは言えないけどそれが果たされた結末だったようで、物語としてちゃんとしてるんだなあ多分。
ともかくもホラー映画ファンもラブクラフト好きも必見ではないでしょうか。
異常な色彩だけはもうひと工夫あっても良かった気がするけどね。

2020/08/11 (Tue)

サスペンス・スリラーとしてはよく出来てるかなあと思うんですが。
透明人間、て物に何を期待するかというと薬などの体質変化で人ならざるものになってしまったキャラクターによるホラーであるとか、その原因を作ってしまった科学者もしくは技術による人間と科学の関わり方であるとかのSFとしてのあり方であるとか。だったんだなあというのが見てる途中でわかってきました。今回の透明人間、というかその成り方は現在の光学系技術の延長線上にあるもの、いかにもできそうな(現実ではそう簡単ではないだろけど)ものとしてあるので、映画上はただのガジェット。
透明化技術を使って何者かになにかされてしまう人が主人公なので、なにか怪しいことが起きてるのに、原因もしくは犯人や方法がわからない中盤まではホラーとしてみることができるもののそこから先はどう対処するかになってしまうのはまあしょうがないというか。まあそう入っても超常的原因を持つホラーでも敵の正体が判明したあとは、立ち向かうという決断をするとアクションかサスペンス色が強くなってしまうのは避けられないものだしなあ。
でまあ、サスペンス映画としてみていくと。色々ひどい目に合わされ反撃する主人公エリザベス・モスさんが最初からたくましくて、そりゃあなんとでも反撃できるのではと思ってしまって。ミア・ファロー的な人がこの役でデ・パルマが撮ったらもっと好みの映画になったかも。
それと最後の一撃は無理あるよね。その頃まで残ってるはずがない。
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