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「錆びた館」 http://kakudou.moto-chika.com の日替わり日記部分のみの分館
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2024/04/27 (Sat)
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2022/12/10 (Sat)
デル・トロでストップモーション・アニメでピノキオで、時代は第二次大戦前、と。Netflixなんで配信でも見られるでしょうがこれは劇場まで行ってみるしかないじゃあないですか。

シネマート新宿と同じビルのアニメシアター、初めてここで映画見るかも。
第一次大戦の空襲で一人息子をなくしたゼペットじいさんは、形見の松の実から成長した木を切って息子の代わりの人形を作るのでした。
て、天馬博士とアトムじゃあないですか。もとからこんな話だっけ、空襲はともかく。後で調べたらやっぱりそうじゃなかったですね、というかピノキオの話ってろくに覚えてなかった。
森の妖精に命吹き込まれたピノキオはただの良い子ではなく、知識とやる気がアンバランスであちこちでトラブル、て昨今のAIをどう教育するかに似てる気も。移動カーニバル人形劇はわりに元に近いけど猫や狐は出てこないし、ロバにもならない。そのかわり当時のイタリアを席巻してたファシストの児童兵士学校に入れられたり。巨大なサメに飲み込まれてゼペットと再会してあたりはわりにもとに近くなるのかな。どこまでがストップモーションでどこからがCGなのかわからないけどこの海の表現も大変よろしい。そう、最初から照明も色合いも構図もいい上に動きがいいんですよ。現代的な脚色が良く出来てて映画としてよくてアニメーションとしても出来がいい。歌も多くあってそれもまた。終わり方がすごく納得。始まってすぐはこれ誰に感情移入してみればいいのなんて思ってたのに、まんまとやられたかんじ。
そういえば、最近はディズニーでかつての長編アニメの実写版も作られててそちらはゼメキスなのにあまり評判よろしくないような。と、ほんの二三年前に『ほんとうのピノッキオ』てのもあったなあ見てないけど。最近流行りなのかしらん。と思ったけど実写版なら前世紀末から何本も作られてるみたいですね。なんでだろう。
コオロギの声がユアン・マクレガーてのはわかったけど、ティルダ・スウィントンとケイト・ブランシェットまでが出演してるんですよそういうのもっと早く教えてというか宣伝して。
企画開始からかなり長くかかって完成したらしいですが、これもっと早くできてたらレオス・カラックス監督『アネット』もっと違う形になってたんじゃあないかなあ。
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2022/12/09 (Fri)
だいぶ昔の人が息子を権力者に殺されたせいで破壊者に。
て、『ソー ラブ&サンダー』の敵役ゴアとだいたい同じ設定なのかな、てもともとマーベルとDCで似た設定のキャラってかならずいるしねえこないだの『ブラックパンサー』の敵役もアクアマンとかぶってたし。そんなこたあわかってますよ言う方がたくさんでしょうが、だからかえってその似た設定のキャラをどう扱うのかが、アメコミに疎い客からすると面白かったりもするわけで。
今作主人公だけでなくヒーローチームがまたそういうの大集合で、金持ちでスーツの力で空飛べるとか何通りもの先が見通せる魔術師とか巨大化できるルーキーとか。
それとは別に主人公からして次作公開待ちの『シャザム』と関連有るんですね。

で、話の流れとしてはゴアだったら救われない流れになったところが、自分の行動のためなら人を殺すのをためらわないブラックアダムを復活させたのが旦那を権力者に殺されたシングルマザーというので疑似家族で悪い方向になるのを回避できてるのが誰でも納得行くところ。
アンチヒーローというほどでもないのではないかしらん。ドウェイン・ジョンソンなんだから底まで悪い人になるはずもなく、いい意味でロックさま映画ですよ。普通に見て楽しめて、クライマックス直前の流れにまんまとやられたりして単体でよくできてんじゃあないかと思うんですが、先に書いたマーベルとのかぶりの件。『エンドゲーム』での魔術師はああいう役目だったからこっちではこうしようかなあなんて言うようにも見えて、それもたのしいかと。ピアーズ・ブロスナンはまってたなあ。その魔術が黄金聖闘士みたいで、風使いの少女の風が七色だったりもよかったし。

監督あまり知らない人かなと思ったらそんなことはなく『蝋人形の館』『エスター』『アンノウン』などのひとでした、て結構芸幅あってしっかりしてますね。

2022/12/08 (Thu)
フィル・ティペットといえばハリウッド大作特撮映画のモデルアニメで巨匠中の巨匠、スターウォーズシリーズでモンスターチェスとかトーントーンとかATATウォーカーとかロボコップとかスターシップ・トゥルーパーズとかそりゃあもういろいろありますが、もとはモデルアニメの予定だったのにCGに変更になったジュラシック・パークでCGの人たちに恐竜の動きを教えてたのが印象的。

その監督がほぼ個人制作で30年かけたほぼモデルアニメの長編となればどんなものなのか見なくてはといていってきたのですが、なんと。

立体アニメの分野ではトルンカ、川本喜八郎、あるいはアードマンスタジオなどいろんなのがあり近年日本でも個人で長編作った『JUNK HEAD』などありますが今作はそれをシュヴァンクマイエルやクエイ兄弟が寄ってたかって作り上げたかのような悪夢のようなデザインとモチーフで何層もの地下世界の地獄めぐり。たまに生身の人間もではするけど、違和感なし。セリフもほとんど無し。なんともすごいもの見せられましたよ。見た人みんな大丈夫なのかなあ。

新宿武蔵野館はいつも上映作品関連の展示が充実してますねえ。

2022/11/25 (Fri)
追うもの追われるものが互いの正体を知らずに友情で結ばれるがそこから数奇な運命が。

という『バーフバリ』の監督によるとにかくもう全編見せ場ばかりですごいボリュームの約3時間。すごいアクションもあればもちろん踊りと歌も。
英国植民地時代を舞台にしてるので敵は英国軍。筋立てだけ取ると近年中国でたくさん作られてた抗日映画と大差ないかもしれません。二人の主人公の豪胆っぷりに見てる間はそんなこと気にならない。この対立や友情の物語がなんとなく香港映画も思わせ、そっちだったら二時間もかからずその代わりあの人やこの人が死んだりしたかも。そしてなぜか二人のアクション場面、スローモーションも多用しながらある種の様式美も取り入れたそれはなぜか聖闘士星矢を思い出させるのです。なんかもういろいろすごかったなあ。サービスデイということもありほぼ満席のお客さんの8割位が若い女性だった気がしました。なんか納得。

2022/11/24 (Thu)

主人公役の俳優が急死のあと、どうやってシリーズ続けるかというと映画内のキャラクターだけでなくスタッフ・キャスト全員がそれに向き合い鎮魂曲でありながらそれを乗り越える努力を描くというのが英断でしかも成功してる、そりゃあみんなちゃんと誠意があってやってるからですよね。
というところにばかり目が行きがちなんだけど、アイアンマン以降のいわゆるMCUで地球だけでなく宇宙もかなり広いところまで舞台に、更にマルチバースまでだしたあと最近は『チャン・チー』で中華的ファンタジー世界の扉を開け、次作アントマンでは量子世界という極小レベルの異世界もでえてくるらしいところで今作は海底王国が登場。DC『アクアマン』とかぶんないような描き方でそこだけでもすごいことしてるなあと。ワカンダと海底王国、それぞれの一般人が短いながらもちゃんと描かれてるのがいい。
ちょっと今回の敵役があまり大物ぽくない気もしてたんですが(能力は高い)その行動にもそれなりの理がある相手を倒したり殺したりすることで解決するのか、ともっともな疑問も呈され、しかもそれいうのが今作の主人公たる前作のブラックパンサーの妹ではなく、一見脳筋な野蛮人実は博識なエムバクというのもいいところ。
それにしても、チャドウィック・ボーズマンで信長に仕えた黒人侍・弥助の映画、見たかったなあ。

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